「エントリー例」一目均衡表はBOでは使いにくい
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動画でプロモーションをしてバイナリーオプションの生徒を募っている人のなかで、一目均衡表を使う人がちょくちょくおられます。
私の個人的な意見ですが、1分、15分などとても短い時間を見ていくバイナリーオプションでは、一目均衡表を使うのはしんどい、と感じます。
一目均衡表のなりたち
歴史ですが、よく知られているように一目山人(いちもくさんじん)というペンネームを持つ細田悟一という人によって作られたものです。
昭和に入ってからで、本間宗久のように米相場のためのものではなく、株式相場を研究したもの。株式市場が動くのは時間に関係しているといった考え方で、エリオット波動論にも通じるものがあり、海外でもよく使われているものです。
そこで、そのなりたちからですが、株式市場、特にその当時は日足を中心に考えられていたので、この一目均衡表の9,17……などの数字は日にちを元にしているわけです。
今の時代でもFXでも、やはり24時間がスタートしてそして終わったという節目は、市場参加者の心理も大きく動かします。1日というひとつの区切りは影響力が大きいのですね。そこで日にちの数の中で相場の浮き沈みに関係するであろう数字を求めた一目山人は尊敬してしまいます。
そもそも一目山人が「日足で使うべし」と言っている
ただし、それが1時間足、1分足に対しても有効かというと、深い検証が必要だと思います。
実際、短期のFXに使ってみても効くときが多いのは、さすがとしか言いようがないのですが……。すべての事象を日足のための数値で推し量るのはちょっと無理があるかなというのが正直なところです。
また、海外に輸出され、MT4に組み入れられた一目均衡表は提供業者によってパラメーター設定が違っていることもありました。
これだと、キモである時間設定が変わっていることになり、意味をなさなくなってしまいます。創始者の言葉を守ったほうが良さそうです。
移動平均線のようには使えるが
一目山人がたいへんな苦労をして作った一目均衡表を、単純な移動平均線として使うのは申し訳ない気もします。
が、基準線と転換線のゴールデンクロス、デッドクロスを参考にして相場を見ることはできます。もともと「真ん中の地点」を表す線ですから。
他に、基準線だけ見てみると、レンジをブレイクした後はしばらく同じ場所を推移し、水平な線を描きます。
水平線を引いてみますと、効いているのがわかります。
よく配られているサポート&レジスタンスのインジケーターのように使うのも面白いでしょう。これは計算式からこうなるもので、特に日足にこだわる必要はなく、どの足でも同じ現象が起きます。